書き殴る

 

とても小さいそのミニチュアダックスは、登録し直せばカニンヘンになります、と言われたくらい小さかった。

 

「犬が欲しい。できればこれと同じやつ」

と、ブラックタンのミニチュアダックスのぬいぐるみを指差して弟が両親に直談判したのは小学生くらいの頃。

そのぬいぐるみは幼稚園児の頃からずっとお気に入りのシロモノである。

その子ども心を真っ向から否定するのもなーということで、父は「成績表を全て◎にするか、マラソン大会で1位になるか、ソフトテニスの全国大会に行ったらいいよ」と条件を出した。これはかぐや姫が貴公子に押し付けた無理難題のようなもので、これなら買うことにはならないやろ、という浅はかな考えから出た条件だった。

それまで成績はお世辞にも良いとは言えないし、マラソン大会も1位の子に勝つには厳しいレベルだし、ソフトテニスも二回戦進出したら頑張った方だった弟にとって、確かに無理難題ではあった。

 

しかし、弟はソフトテニスの予選大会で番狂わせに番狂わせを重ねてまさかの優勝。晴れて全国行きの切符を手にした弟は、父に電話で優勝報告をする際「パパ! 犬! 犬!」と騒いだという。

約束した手前、「あれ嘘でした」とは言えなかった父は「わかった」と返事をし、我が家にワンちゃんをお招きすることになった。

 

「とびきりのかわいい子がいい」と母、「女の子がいい」と父、「色はブラックタン」と弟。それぞれの条件が揃った子を見つけるのに1ヶ月。

ようやく見つかったその子犬はその全ての条件をクリアしたあげく、お気に入りのおもちゃがテニスボールという、まさに我が家に来るために生まれたんじゃないかと思うくらいぴったりの子だった。弟の優勝で来てくれたことから“ティアラ”と名付けて、我が家に来た。新しい家族だった。

 

弟がまだ母のお腹にいる頃、つまり胎児のときのこと。胎内には二人いた。弟は実は双子だった。

しかし、何週か後の検査でいなくなってしまった。いわゆるバニシングツインというやつで、生まれることなく姿を消してしまったことがある。

そのせいか、両親はティアラをどこか生まれてくるはずだったその子に照らし合わせていたところもあって、ペットなんていう言葉を使いたがらなかった。エサとは言わずご飯と言っていたり。

 

ティアラが来てから数年経った後、恥ずかしい話だが家庭内もバラバラになりつつあった。選択肢を間違えていたら親が離婚するところまであったと思う。それくらいギリギリなところまでいった。

けど、ティアラの存在があったおかげでなんとかなった。軌道修正して今までなんとかやってこれたのもティアラのおかげだと思ってる。愛くるしさは武器。見てたら怒る気持ちも失せて一度冷静になれる。

なにより、離ればなれになったらせっかく会えた娘に会えなくなるんだぞ、という切り札的存在だった。

 

そのうち、僕が大学生を経て社会人になり、ぼちぼち家を出ようかな、なんて時期になり。同時期に弟が県外の大学に行くことになり家を出ることになって。

物理的に距離が生まれた頃には、ティアラは老犬だった。

もっとも僕は実家との距離は大したことなく、車で五分走れば会えるわけだけど、衣食住を共にしていたときから比べたらティアラと会う時間は格段に減ったし、弟なんて月1会えればいい方だった。

だからだろうか、たまに会うティアラの衰えは親よりも感じていたと思う。

 

そして、二月頃。ティアラが白内障になった。綺麗だった目が明らかに白くなっていた。思えばそこから調子がずるずると悪くなっていったと思う。母からのLINEでティアラの報告をしてもらっていたが、食事療法をしながら過ごすようになり、それでもあまり血液検査の結果は良くないという報告には毎回心を痛めていた。

 

そして、世の中は新型コロナウィルスであちらこちらで自粛ムードになって。

ティアラはご飯はすぐに吐いて、かつ便が出なくなってという状態まで衰弱してしまった。ご飯は食べれないから薬もあげられず、嫌いだった注射が増えてきて。もちろん散歩も行けなくなってしまって。

 

つい先日の母の日。嫁の誕生日を盛大にお祝いしてもらったこともあり、嫁チョイスのとびっきりのプレゼントを用意して持っていった。

そのとき、ひどく痩せこけたティアラが母に抱っこされていた。もうきっと僕のことはボヤーっとしか見えてなかっただろうけど、声に反応してくれたのがすごく嬉しかった。

 

これが、僕が最後に見た生前のティアラだ。

 

 

 

昨日の夜、突然母から電話がかかってきた。

今から夜間もやってる御殿場の動物病院に行く。話す言葉が断片的だったからそれだけしかわからなかったけど、もうこの時点で覚悟した。

明日仕事の嫁には来なくていい、寝ててくれ、と告げて、自分自身がパニックにならないようにわざとゆっくりした行動で身支度して実家に向かうと、車はないのに玄関は開いていた。中に入ると誰もいなくて、電気はつけっぱなしだった。そのあと再度電話が来て、玄関開けっぱなしで出ちゃったから閉めてといてくれ、とのこと。

そこでようやく、動物病院の場所を聞き、高速に乗り込み、真っ暗な道を走った。

 

幸いにも動物病院はICのすぐ近くのところで、父は駐車場で待ってくれていた。

そして、病院に入ると、すでに顔がぐしゃぐしゃの母が、ボーっと座っていた。

 

その直後。本当に座る間もなく。

 

息を引き取ったティアラが、先生に運ばれて出てきた。

母は泣きじゃくって、普段ユーモラスな父も明らかに涙を堪えて、僕も必死で奥歯を噛んで耐えて。

まるでまだ眠ってるんじゃないかと思うくらい綺麗な顔で、ティアラが永眠した。

 

別々の車で帰路につき、ちょうど長泉くらいを過ぎた頃だと思う。

 

一筋の流れ星が見えた。

 

その瞬間、涙が止まらなかった。高速道路だから危険極まりないんだけど、我慢できなかった。

 

家に着いて、しばらく駐車場で泣きじゃくってから戻った。翌日仕事のある嫁を起こしたくなかったから。

でも、嫁は起きてくれていて。なんなら全然寝付けない僕が眠るまで起きてくれていて。

 

そんな風に、夜が過ぎた。

 

コロナの影響で会うことすらできない弟はどれだけ悔しいだろう。娘を失った両親はどれだけ悲しいだろう。僕で泣くんだから、みんなはどれだけ泣くんだろう。

 

今も、ふとした瞬間に泣いてしまって、まともな思考じゃいられないんだけど、とにかくなにかを残しておきたくて、とりあえず書き殴りました。

 


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ずっとずっと苦しかったであろうティアラが、ようやくその苦しみから解放されたと思います。

我が家で過ごせて幸せだったかな。幸せだったら僕は嬉しいよ。

先日シャドールでリベンジマッチしてきたので

この間、ハギカップの雪辱を果たすべく、少しシャドールをチューンして列車使いのしんたくんとデュエルしてきたのでその報告とレシピをあげます。

 

1、デッキレシピ

 

【 モンスター 】24
インスペクト・ボーダー ×3
シャドール・ドラゴン ×2
シャドール・ビースト ×2
シャドール・ファルコン
シャドール・ヘッジホッグ ×2
シャドール・リザード ×2
ダイナレスラー・パンクラトプス ×2
増殖するG ×3
妖精伝姫-カグヤ ×3
妖精伝姫-シラユキ
幽鬼うさぎ
灰流うらら ×2

【 魔法 】12
スケープ・ゴート
影依融合 ×3
憑依覚醒 ×3
神の写し身との接触 ×3
超融合 ×2

【 罠 】5
大捕り物 ×2
影依の原核
神の通告 ×2

【 エクストラ 】15
リンクリボー ×2
セキュリティ・ドラゴン
トロイメア・ケルベロス
トロイメア・フェニックス
トロイメア・ユニコーン
ヴァレルソード・ドラゴン
エルシャドール・シェキナーガ
沼地のドロゴン
エルシャドール・ミドラーシュ ×2
エルシャドール・エグリスタ
エルシャドール・ネフィリム ×2
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

 

※今回はサイドデッキ使わないマッチだったのでメインだけアップします

 

 

↑前回のレシピはこちら

 

 

前回のレシピと違う点を挙げますと

 

  • 【シャドール・リザード】の追加によりシャドールモンスターが増えた
  • 【増殖するG】を増やした
  • 【神と写し身との接触】を増やした
  • 【無限泡影】を抜いて【神の通告】を採用した
  • ウィッチクラフトゴーレム・アルル】を抜いた

 

です。

それぞれ解説します

 

【シャドール・リザード】の追加

 

前回はデッキ無理矢理40枚に納めようとしたあげく、「影依融合を引ければシャドール少なくてもいけるやろ」という過信の結果、融合できずに終わるという無様な負け方をしました。

カグヤとパンクラで粘るも決め手がなく負けるという、なんとも言えない結果は完全に構築をミスっていたので反省。やっぱりシャドールは最低でも9はないとね。

 

また、なんやかんやで結局自分が頼っていたのは相手を蓋できるミドラーシュなので、手札融合でもミドラーシュが出せる状況を作ることが大事でした。

後述しますが、本当はカグヤやミドラーシュをフィールドに立たせて手札にアルルを構えるのが固いのですが、腐りづらいとはいえ、やはり特殊召喚できるタイミングが限られているアルルは今回は採用見送りに。

 

 

【増殖するG】の追加

 

シンプルに、こいつの牽制力が欲しかっただけです。

アルルを抜いた分、いつでも活躍してくれる誘発を入れただけ。

 

 

【神と写し身との接触】の追加

 

融合できなかった原因パート2。

ルーツでサーチできるし、超融合もあるし、という過信の結果2枚採用にしたのは大失敗でした。

当たり前ですが、やっぱり相手ターンに融合できたり追撃できたりと万能なこいつは3積みしなきゃでした。

 

 

【無限泡影】を抜いて【神の通告】を採用

 

個人的にこれが一番うまくいった気がしました。やはりカウンター罠は強い。

あ、別に無限泡影が弱いと言っているわけではなくて。むしろ万能なのは泡影なんですけど。

 

というのも、相手の動きの要になるモンスター効果を止めたところで、捲れない場合が多かったんですよね。結局ミドラーシュは特殊召喚の回数制限をしてくれますが、モンスターが残ってると逆転の芽を残してしまうんです。

あと、対【列車】で思い知らされたんてすが、【緊急ダイヤ】のような同時大量召喚に弱いですね。前回の構築だとそこを潰せるカードがうららしかありませんでした。しかもボーダー立ってるとうららあっても使えないことさえありますし。

 

そこで【神の通告】を採用しました。モンスター効果、特殊召喚共に潰してくれる憎いやつ。宣告や警告も考えましたが、モンスター効果でも起動してくれるこいつにしました。今回相手が列車だったということもありますが、ゴールが大型モンスターを立てるデッキだったのでものすごい活躍してくれました。

ペンデュラムテーマを相手にするときも活躍してくれそうなので、しばらく通告はメインデッキにいてもらおうかなって思います。

 

 

ウィッチクラフトゴーレム・アルル】の解雇

 

本当はアルルは採用したいカードなのですが、パンクラと比較したときの利便性で残念ながらメインからは抜けました。サイドにはいたんですけど、使わなかったので。

本当は枠を作って採用したいんですけど、それだと前回みたいに融合するのに苦労するのが関の山だったので、諦めました。

憑依覚醒がない人は採用してるんですけど、やはりどう考えても覚醒はこのデッキの核になっているので、優先順位的にも落ちますね。

初手ボーダースタートの場合、覚醒はボーダーを2300にしてくれますし、パンクラはボーダーを突破されたあとのカバーにまわれますがアルルはなにもできないところがどうしてもキツい。

 

知人からは「ほしくんっぽいカードだよね」と言われたくらい自分に合ってるカードなので、もう少しデッキを練りたいです。

 

 

結果

先述の通り、サイド無しのマッチ戦を列車と2回やって、1勝1敗。まずまずの結果ですが、一矢報いることができたので満足です。

そのあと閃刀姫と同じルールでやったのですが、負け。もつれた一戦目を取り逃したのが悔やまれますが、閃刀にミドラとカグヤがぶっ刺さるので、サイド有りのガチンコだったら多分なんとかなるので、そこまで気落ちはしてませんよ!

というか、閃刀にこそアルルが必要だったしねっ!

ウィドウアンカー全部通るのは絶対勝てないぜ!

 

 

 

話は変わって

 

12月にシャドールストラクが発売されますが、どんな強化が来るのかしんたくんと考えてたんですが、【シャドール版シャンバラ】と【シャドール版ミラクフュージョン】があるといいのではって話になりました。

サーチ、蘇生、バウンス、破壊、ドロー……と実はシャドールって必要な効果を持つカードはあるんですよね。それがリバース効果ってだけで。

となるとストラク名が【リバース・オブ・シャドール】なのを加味してもシャンバラみたいなカードがあれば全て解決なわけです。

……まあ、すでにシャドール専用フィールド魔法はあるんですけどね。(あれ多分公式も忘れてるだろ)

 

そしてシャドール版ミラクフュージョン

死魂融合という万能墓地融合はありますが、先述のシャドール版シャンバラが来る前提で話を進めると、ヘッジホッグでシャドール魔法罠にアクセスする選択肢として墓地融合があるとほどよい強化に繋がります。

 

噂ではシャドール化してない竜星モンスターが新規で来るのではないかという、結構信憑性のある説を唱えてる人もいましたね。大体の効果を網羅してるシャドールにどのような新規を作るか楽しみです。

 

個人的には【シャドール・ネフィリム】とかいう不遇なリンクモンスターが活かせるカードが来ればいいんですが、来ても結局使われなさそうですね……。なんで素材指定をリバースモンスターにしたんだろう。シャドールモンスターでよかっただろうに。

 

 

 

またまた長くなってしまいましたが

 

長くなっちゃいましたね。

とりあえず12月にストラクが出るまでは、しばらく今の構築を楽しもうと思います。……未開域を混ぜるかもしれませんが。

どうであれ、再びシャドールが融合最強テーマに復権して欲しいので、今の環境に対抗しうる新規を期待しながら締めとさせてもらいます。

 

それではまたの機会に。

オルターガイストデッキのレシピ



先日行われたハギカップで使用したオルターガイストのデッキレシピと大会レビューをつらつらと書いていきます。

 

ハギカップってそもそもなんだよ!って人はこちらをどうぞー

https://hoshiainosora.hatenablog.com/entry/2019/07/14/213357

 

 

 

 

1、ではさっそく、デッキレシピ

※画像がなくてごめんなさい

 

▼△▼△▼遊戯王デッキレシピ▼△▼△▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デッキ名:【オルターガイスト】
メインデッキ:40枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ:12枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 モンスター 】18
ウィッチクラフトゴーレム・アルル ×2
オルターガイスト・クンティエリ
オルターガイスト・シルキタス ×2
オルターガイスト・マリオネッター ×3
オルターガイスト・マルチフェイカ
オルターガイスト・メリュシーク ×3
クリッター ×2
増殖するG ×2
灰流うらら ×2

【 魔法 】4
ハーピィの羽根帚
強欲で金満な壺 ×3

【 罠 】18
オルターガイスト・プロトコル ×2
オルターガイスト・マテリアリゼーション ×2
パーソナル・スプーフィング ×2
マインドクラッシュ
大捕り物 ×2
無限泡影 ×3
王宮の勅命
神の宣告 ×2
神の警告
魔封じの芳香 ×2

【 エクストラ 】15
サクリファイス・アニマ
リンクリボー ×3
転生炎獣アルミラージ ×2
オルターガイスト・キードゥルガー
オルターガイスト・ヘクスティア ×3
セキュリティ・ドラゴン
トロイメア・ケルベロス
トロイメア・フェニックス
オルターガイスト・プライムバンシー
ヴァレルソード・ドラゴン

 

 

ルールが【サイドデッキ無し】だったため、先攻後攻どちらでも戦えるように、けっこうオーソドックスな構築なのではないかなーと思ってます。

 

 

 

 

「オルターガイスト」カードについて

 

先述の通り、オルターガイストカードに関しては大体がこんな感じだと思います。

一応シンクロ型も考えたのですが、どう考えてもこのメタビ軸のほうが安定していたのでこちらに。

オルターガイストってマルチフェイカー以外のカードは基本的にコストが少しだけ重めなので、アドに直結する展開方法があまりありません。

基本的には鉄壁の盤面を目指しながら、チクチク殴っていくスタイルになります。

 

 

 

その他モンスターについて

 

オルターガイスト以外のモンスターは、

 

  • アルル
  • クリッター
  • 手札誘発関係

 

ですね。

 

アルルは当然のことながら、オルターガイストモンスター全てが魔法使い族であり、守りつつ打点要因として採用しました。

オルターガイストの初手の動きとして、

 

  • メリュシーク召喚➡️リンクリボーをL召喚➡️墓地のメリュシークの効果でマルチフェイカーサーチ
  • クリッター召喚➡️アルミラージをL召喚➡️墓地のクリッターの効果でマルチフェイカーサーチ
  • マリオネッター召喚➡️罠(大体プロトコル)をセット

 

の3パターンがほとんどです。マルチフェイカーサーチスタートのときは、特殊召喚されたマルチフェイカーに打ってくる相手のカードにアルルを、マリオネッター召喚スタートのときは、そのままマリオネッターにアルルを使い、できるだけ場をがら空きにしないようにしていきます。

 

クリッターはマルチフェイカーサーチ要因です。

 

手札誘発関係はGとうららを2枚ずつ。サイド無しのルールなので、誘発があまり手札に集まらないようにするための2枚採用です。CSに出場している構築だともっと種類も枚数も多めの採用だと思います。

サイド無しのルールだと、初手の事故率を減らすことが最優先事項ですね。

 

 

 

 

魔法・罠カードについて

 

サイド無しということは、どのデッキも初手の手札で大方決まると言っても過言ではありません。

となると、必要なのはサーチやドローといった手札を整えるカードだと睨み、そのほとんどが魔法にあると考え、「王宮の勅命」と「魔封じの芳香」をメインから積みました。

うまくいけば、これだけでゲームエンドに持っていけるパワーカードなので。

 

結果的に魔法カードは少ない採用にしないといけないため、強金とハーピィの4枚のみに。「ワン・フォー・ワン」なども採用視野には入りますが、手札のモンスターがコストというのが少し重い気がしてやめました。

 

マインドクラッシュは正直趣味です(笑)

2018年のWCSのオルターガイストデッキを使用したBohdan Temnykさんのデッキに入っていたマインドクラッシュはけっこう面白そうだったのでピン挿ししました。

しかし、このカードは単純に相手の誘発ケアに加え、シルキタスでバウンスしたカードを宣言したりもできますし、「閃刀姫」相手にレイを宣言したりして完全ストップさせたりすることもできたりするので、あながち馬鹿にはできないカードです。

先述の通り、サーチから始まる動きが多いと思ったので、初手にマインドクラッシュをセットして、相手の計画を潰しにいけるこのカードは実際けっこう仕事してくれました。2戦目3戦目で相手のデッキがわかっているとマストカウンターがわかるので、なかなか使いやすかったです。

サイド無しのルールだとかなり相性がよかったので、増やしてもよかったとさえ思っています。

 

 

 

エクストラデッキについて

 

はっきり言って、

 

リンクリボー

アルミラージ

サクリファイスアニマ

ヘクスティア

 

しか使いません。思いきって強金を3積みした理由でもあります。

まあ、場合によっては大捕り物などを駆使してリンク4まで持っていけないこともないんですが、本当にまれです。しかも、大体がマルチフェイカーのサーチ用のリンクなので、積極的にリンクしていくときはヘクスティアで攻めるときだけですね。

スケープゴートなどを採用していればもう少し活躍するんですけど、今回は採用しなかったので、ほとんどがあれば使うかもしれない、みたいなリンクモンスターだけです。汎用を積んでおけばいいと思います。

 

 

 

2、結果

 


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ハギ【魔術師】

しんた【ABC】

みっくん【六武衆】

 

 

二位でした。

でも、ハギくんの魔術師には完敗でした。やはり大量展開のゴリ押しがキツかったですね。

あと、まさに魔術師相手に魔封じなどを採用したのに、全く初手に来なかった(負け犬の遠吠え)。

魔術師は盤面揃えられるとなかなか返されないし、本来サイドにあるであろう【拮抗勝負】とかでひっくり返したりすることができない今回のルールだと、正直勝つのは必然だったかもしれません。

おまけにPスケールの効果が大体筒抜けだったので、ほとんど妨害できなかったですしね。

 

しかし、しんたくんの【ABC】にはパーツを揃えるまでの時間稼ぎ要因として「インスペクトボーダー」と「魔封じの芳香」が採用されており、魔術師にぶっ刺さって完敗してましたけどね。

 

このリーグも正直誰が勝ってもおかしくないレベルの高い大会だったと思います。サイドデッキ無しのルールは、そのデッキのポテンシャル全てが出るので面白かったです。YCSJはさらにシングル戦ですから、よりデッキ構築が難しいんだろうなー。

 

 

ではではこの辺で!

シャドールデッキレシピと大会のこと

友人たちと集まって遊戯王のリーグ大会を開催し、無事終わりました。

本当ならさっさとデッキレシピと大会レビューを載せたいんですが、そもそもその大会ってなに?って話になるので、遊戯王に復帰したきっかけや大会の歴史も合わせて語っていきたいと思います。

リーグ大会は2リーグ行われ、それぞれ【シャドール】と【オルターガイスト】を使いました。

2つの大会レビューとデッキレシピ載せると長くなるので、今回は【シャドール】のデッキと大会レビューだけにします。

 

レシピとレビューをみたいんだよ!早くしろや!って人はその辺はシカトしてスクロールしていってください。

 

 

 

 

1、そもそも身内の大会って?

 

まだ僕が学生のころ、「お、遊戯王懐かしいね!今度デッキ持ってきてみんなでやろうよ!」という仲間の発言がきっかけで、引退したデッキをみんなで持ち寄って再び始めたのがそもそものきっかけでした。

その頃は地元独自の俺ルールが適用され、対象を取る取らない、優先権、蘇生制限、チェーンに乗る乗らないなどがわからない小学生と同じレベルでデュエルしてました。

 

しかし、仲間の内、一人は負けず嫌いがいるものです。

 

ある日、ユニオン使いの友人が

「デュエルしようぜー」

と誘うと、もう一人の心ない友人が

「えーでもお前弱いじゃん」

と返してしまいました。

 

ある日、ユニオン使いの友人が今まで見たことなかったサイバードラゴンストラク「機光竜襲雷」のデッキを使用。この日から平和だった僕たちのガキの遊びだった遊戯王がインフレを起こし始めます。

 

また、当時の遊戯王のアニメが過去キャラが登場するARC-Vであったり、遊戯王20周年という節目が近かったこともあり、自分達が子どもだった頃のカードのリメイクや強化が次々と登場。また、その時代が暗黒期と言われる9期だったこともあり、そのインフレは加速していきます。

 

そして、みんなが色々なデッキを持ち、競技者仕様のデッキになりつつあったとき、いったい誰が強いのかはっきりさせる大会、通称【ハギカップ】が開催されるようになりました。

 

ハギカップとは、仲間の一人の名前をもじってテキトーにつけただけで特に意味はないです。

 

 

2、大まかなルール

 

基本的には総当たりのリーグ戦。勝利数が一番多い人が優勝で、勝ち数が並んだ場合は得失点差にて決める。

 

共通ルールとしては新マスタールールでリミットレギュレーション準拠のマッチ戦。

ETは無し。結果、すげー長くなるが、逆転劇も起きるので盛り上がる。

 

大体2~3リーグ程度開催され、一つは【ガチデッキ部門】が用意されますが、もう一つは独自のルールを追加したリーグになります。

独自のルールとは【コンセプトデュエルに準じたキャラデッキ】【マスタールール3】など、構築にひと癖加えなければならないというもの。

 

ちなみに今回は【サイドデッキ有り】と【サイドデッキ無し】でした。

 

なお、2018年6月から今回のハギカップまでの通算成績は


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とまあ、僕は貯金も借金もない勝率5割というなんとも言えない成績になってます。

 

もっとも、【マスタールール3】リーグのときにファンカスノーレ堕天使とかいうネタデッキで乗り込んだりしてるのでなんとも、なんですけどね

 

ちなみに直近のリーグでは


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と、ギリギリではありましたが【シャドール】で勝たせてもらいました。

 

 

 

 

3、使用デッキ

ガチ部門【シャドール】

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▼△▼△▼遊戯王デッキレシピ▼△▼△▼
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
デッキ名:【シャドール】
メインデッキ:40枚
エクストラデッキ:15枚
サイドデッキ:15枚
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【 モンスター 】24
インスペクト・ボーダー ×3
ウィッチクラフトゴーレム・アルル ×2
シャドール・ドラゴン ×2
シャドール・ビースト ×2
シャドール・ファルコン
シャドール・ヘッジホッグ ×2
シャドール・リザード
ダイナレスラー・パンクラトプス ×2
増殖するG ×2
妖精伝姫-カグヤ ×3
妖精伝姫-シラユキ
幽鬼うさぎ
灰流うらら ×2

【 魔法 】11
スケープ・ゴート
影依融合 ×3
憑依覚醒 ×3
神の写し身との接触 ×2
超融合 ×2

【 罠 】5
影依の原核
大捕り物 ×2
無限泡影 ×2

【 エクストラ 】15
リンクリボー ×2
セキュリティ・ドラゴン
トロイメア・ケルベロス
トロイメア・フェニックス
トロイメア・ユニコーン
ヴァレルソード・ドラゴン
エルシャドール・シェキナーガ
沼地のドロゴン
エルシャドール・ミドラーシュ ×2
エルシャドール・ネフィリム ×2
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
エルシャドール・アノマリリス

【サイドデッキ】15
海亀壊獣ガメシエル ×2
王虎ワンフー ×2
電光-雪花- ×3
ハーピィの羽根帚
レッド・リブート ×3
拮抗勝負 ×2
神風のバリア -エア・フォース- ×2

 

 

 

CSに出ている人とは少しだけ構築が違うと思います。解説していきますね。

 

  • メインデッキのシャドールモンスター

 

シャドール・ドラゴン ×2
シャドール・ビースト ×2
シャドール・ファルコン
シャドール・ヘッジホッグ ×2
シャドール・リザード

 

早速「は?」って思われると思います。シャドールモンスター8枚かつリザードとファルコンをピン挿しというのはすごく少ない構築だと思います。

理由としては「そもそも先攻でミドラーシュをあまり立てない」「手札でシャドールがダブらないようにしたい」の二点です。

 

もちろんミドラーシュは特殊召喚回数を制限させるモンスターなので、デッキによっては完封できるパワーを持つデッキのエースですが、無限泡影やパンクラといった新しいカードによってけっこう突破されてしまうんです。手札がシャドールモンスターと融合カードだけでミドラ立たせてターン終了して、相手に返された場合、次のターンでまた返すのが厳しくなります。

 

そこで初動はミドラ立たせる動きよりも、何回か妨害を構えて相手の場をいじくりながら融合モンスターで殴っていくスタイルにしました。

よって40枚デッキで初手に1枚来る程度の8枚にしました。

ファルコンはハリファイバーを使わないのと、初手に来てもリバース時の吊り上げる効果が使えないときがあるので1。

リザード万能ですが、ルーツを落とす仕事すれば十分なのと、シャドールモンスターが少ない分落としすぎるとデッキ融合ができなくなるときがあるので1。

 

正直この辺は好みの問題だと思いますけどね。

 

  • 召喚権を使って立たせるモンスター

 

インスペクト・ボーダー ×3

インスペクト・ボーダーはスローペースになる上、相手がエクストラデッキからモンスターを出そうとしてくれるため、デッキ融合ができる盤面に持っていくことが仕事です。

事故った手札でもこいつで時間を稼ぐことで手札を整えられるということも視野にいれています。

 

妖精伝姫-カグヤ ×3

 

後述する【憑依覚醒】とのコンボで手札を補充しつつバウンス効果で相手を邪魔する優秀なモンスターです。

大体サーチ先はシラユキです。【超雷龍-サンダー・ドラゴン】が制限になったりしたことで、こいつの効果で場を抉じ開けられることが増えてきていると思っています。

あと、このカードにうららを使ってもらって【影依融合】を通しやすくするという役割も担ってます。

 

  • 手札誘発モンスター

 

増殖するG ×2
幽鬼うさぎ
灰流うらら ×2

 

Gは3でもいいのですが、【憑依覚醒】で手札が補充できるパターンがあるため、思いきって2。インスペクト・ボーダーがあると手札誘発モンスターが腐るときもあるので、あまりダブつかない程度に計5枚にした、という理由もあります。

 

  • その他のモンスター

 

ウィッチクラフトゴーレム・アルル ×2

 

実は個人的に好きなカードの一つです。

主にカグヤとミドラーシュを守るためのカードで、意外と腐らない優秀なカードだと思います。腐っても融合素材にすればいいですし。

シャドールはパワーでゴリ押しされるのがけっこう苦手なので、戦闘・効果どちらでも守りつつ相手をバウンスできるこのカードはかなり使いやすいです。【墓穴の指名者】も受けませんし。

このカードで多くの魔法使いモンスターが救われたと思っています。

 

ダイナレスラー・パンクラトプス ×2

 

ただただ強いパワーカードです。バカが使っても強いこのカードは、スロースターターな僕のシャドールには先攻だろうと後攻だろうと普通に使えるので思いきってメインに。後攻時、相手にモンスターがいるときにこのカードとカグヤのコンビで無理やり場を抉じ開けることもしばしばあります。

 

 

  • 魔法カード

 


影依融合 ×3
神の写し身との接触 ×2
超融合 ×2

 

融合カードはこんな感じ。

【影依融合】は3積み。エクストラデッキを使わないデッキは減ってきてますし、初手に絶対欲しいカードです。

【神の写し身との接触】は3積みの構築の人がほとんどだとは思いますが今回は2枚に。

先述の通りシャドールモンスターが少ない構築なので、シャドールモンスターが来ないとそもそも融合できないという状況も多く、サクリファイスエスケープと追撃に使うくらいなので。

 

憑依覚醒 ×3

このデッキで一番腐らないカードです。

カグヤやシラユキ出せば1ドロー。

属性の種類×300攻撃力アップは、長年シャドール使いを悩ませてきた打点の改善に一役買ってくれます。特に、攻撃力が300アップする効果は複数貼ってればさらに攻撃力が上がるので、ダブついても腐らないどころかむしろ強くなります。

シャドールモンスターの横に手札誘発モンスターを出して属性の種類を増やして攻撃力を上げてモンスターを戦闘で突破した後、速攻魔法の融合で追撃する、なんていう強引な方法も使えます。

 

スケープゴート

 

リンク用です。というかヴァレルソード用。

トロイメアで盤面壊してヴァレルソードで殴っていくのは普通に強いです。

 

 

  • 罠カード

 

影依の原核
大捕り物 ×2
無限泡影 ×2

 

 

影依の原核

 

影依の原核はできれば初手に引きたくないカードです。なんなら無くてもいいかもとさえ思うときもありますが、やはりネフィリムリザードでデッキから直に落として次の融合をサーチできる動きは魅力的なので1採用。

 

 

大捕り物 ×2
無限泡影 ×2

 

いつ引いてもそれなりに仕事する汎用性罠です。特に大捕り物は属性融合テーマのシャドールにとって第二の超融合と言えるくらい万能な罠です。

 

 

 

エルシャドールは、

 

ミドラ×2

ネフィリム×2

シェキナーガ

アノマリリス

 

の4種類です。

シェキナーガはパンクラと融合したりGと融合したり。

アノマリリスはサイドのガメシエルを相手に送りつけたあと超融合で素材にする用です。

エグリスタはCSなどの大会に出る場合は必須ですが、今回の身内の大会だとサラマングレイトを使う人がいないと読んで採用を見送りました。普通ならアノマリリスとエグリスタは入れ替わります。

 

沼地のドロゴン

 

超融合用モンスターその1。

シャドールモンスターが立ってないから超融合はされないだろう、という相手の心理を逆手に取って超融合できる意外と使えるモンスター。誘発モンスターと超融合しかない!なんてときにも使うときもあります。

 

スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン

 

超融合用モンスターその2。

サンドラにも使えますし、場のシャドール2体で融合するときもあります。

 

その他リンクモンスター

 

スケープゴート用です。

ゴールはヴァレルソード。

 

 

  • サイドデッキ


王虎ワンフー ×2
電光-雪花- ×3

 

主にボーダーやカグヤとチェンジする召喚権を使うモンスターです。

雪花は主に後攻で相手が魔法罠カードを多く採用している場合にボーダーとチェンジします。

ワンフーは主に先攻でジャンドやサイバースのような小型モンスターで大量展開してくる相手の場合にカグヤとチェンジします。

 

海亀壊獣ガメシエル ×2

拮抗勝負 ×2

 

主に後攻時、相手が耐性のついた大型モンスターを出してくるデッキの場合にはガメシエルを入れます。アノマリリスに融合することもできます。ネクロスなどが相手だとユニコールをガメシエルで飛ばしたあと超融合してアノマリリスを出せば完封できます。

拮抗勝負は相手が大量展開してくるときや、Pテーマが相手のときにチェンジします。

どちらも無限泡影と大捕り物とチェンジすることが多いです。

 

神風のバリア -エア・フォース- ×2

 

攻撃反応が刺さりそうなデッキや、対象を取れないモンスターを出してきそうなデッキのときにチェンジします。カオスMAXなどを立たさせると挽回は難しくなるので、保険のためにサイドに入れてあります。

 

ハーピィの羽箒

 

4枚目の雪花のような感覚です。

特にサイドチェンジ後は相手が先攻で対策カードを入れてくることが多いので、これも保険のような感覚で採用しています。

 

 

 

結果



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みっくん【サンダードラゴン】

しんた【列車】

ハギ【ネクロス】

ほし【シャドール】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……やらかした

 

いやね? 今回混戦だったんです。

ハギくんのネクロスにはサイドチェンジがうまくいって勝てたし、みっくんのサンダードラゴンとは本当にもつれにもつれた接戦だったんです。いいデュエル過ぎて握手求めましたし。

列車?ふざけんなよパワーお化けやめてくれよ妨害構えられなかったら負けってなんだよ。

 

 

とはいえ、そのあとフリーで【天威】には勝てましたし、いいデッキだと思ってます。

なんなら6月に行ったハギカップはシャドールで優勝してますし(二回目)。

 

それにシャドールストラクが発売しますし!

どんな強化になるか楽しみですが、今以上に強くなれるならなんでもいいです!はい!

 

けど、【シャドール・ネフィリム】を簡単に使えるようになれば、「融合カード引けねー!」みたいな悩みは無くなるし、強化になる気がします。(そもそもリバースモンスター2体って……)

 

あと、進化したエルシャドールも見たいなあ。

「エルシャドール」モンスター+「シャドール」モンスターとかで出せる更なる融合シャドールを見てみたいですね!

 

まあ、今回は負けてしまいましたが、善戦できましたのであまり気は落としてないです。多分時の運みたいなところもありますし。

 

シャドールのデッキレシピ、アドバイスなどありましたらよろしくどうぞ!

次は時間を見つけてもう一つのリーグのデッキレシピとレビューを書きますね!

 

 

それでは!

挨拶

この度、わたくし「ほし」はブログを開設させていただきました。

 

というのも、色々やりたいことや発信していきたいことがありまして、好きなときに好きなようにつらつら書いていきたいなーというのが一つ目。

 

もう一つが、単純にTwitterだと公開するのに文字数等の限界があるためブログという形を取らせていただいた、というのが二つ目。

 

むかーし書いていた小説を手直ししてアップしたり、144文字では書ききれない思い出を書いたり、遊戯王や車といった趣味を載っけてみたり、と色々なことをやってみたいなーとか思っています。

 

もし暇なら僕のブログ読んでみてはどうですか?くらいのテンションなので、好きなときに好きなように記事をアップしますので、好きなときに好きな記事を好きなように読んでくだされば幸いです。