久しぶりにブログ書いたと思ったらそんなことかよ、なんて声が聞こえてきそうですね。
いやいや、けっこう買うまで色々あったんですよ、これが。
気持ちの整理という意味で。
そして、それを語るには2009年まで遡らないといけないのですよ、これが。
時は2009年。僕が中三。
フェデラーが全仏を優勝して生涯グランドスラム達成&ウィンブルドン6回目の優勝といった記録を打ち立てた年。
この頃の僕といえば、ソフトテニス部を引退し、受験勉強にも気の乗らない退屈な毎日を過ごしてました。
漠然とした不安、なんてものはなかったけど、部活が生活の全てだった毎日から一変して、進路だ受験だ卒業だなどと言われまくる毎日にアップアップしてました。
そんな中、志望校は硬式テニス部のみということで、テニススクールに通って先に慣れておこう、と親友の野村くんから提案があり、野村くんと二人でスクールに通うようになりました。
そんなある日。
「ウィルソンのラケットバッグいる?」
野村くんの一言に、理解が追い付かなかったのを覚えています。
は? いきなり?
ラケットバッグ?
どういう風の吹き回し?
しかもけっこう高いよね、ラケバって。
マジでいいの?
ことの顛末を聞くと
①野村くん、ウィルソンのラケットバッグを買う
②買ったはいいけど、ラケットはHEADだった
③というわけで、ラケットバッグもHEADのを買う
④ウィルソンのラケットバッグどうしよう
というわけで、僕に白羽の矢が立ったというわけなのですが、未だにこの経緯は理解できてません。
とにかく、ラケットバッグをタダでもらっちゃったわけです。
それがこれ。
かっこいいですよね。
決して物持ちがいいタイプではない僕にしては、2009年~2022年という時間はかなり長く使ったほうなのではないかなあと思います。
そして、パッと見はとてもきれいです。
野村くんから(正確には野村くんのご両親から)いただいたものということもあって、かなり大事に使った自負があります。
しかし。
やはり、どうしようもない劣化は出てきてしまうんですよね。
特にこの肩ベルト部分は、背負ってなくても勝手にポロポロと剥がれてくる始末で、リビングが黒い汚れだらけになってしまう。
服にもついてしまい、まだコートにも立ってないのにウエアが汚いということもしばしば。
さすがにもう厳しいか、と思いつつ。
踏ん切りがついたのは最近。
実は一年くらい渋ってました。
考えてみれば2009年のラケットバッグなんだから、きっと寿命はもっと前から来てたわけです。事実、もう何年も前から劣化が始まってたのはわかってましたし。
でも、そう簡単に買い換えられるものじゃなかった。
簡単に捨てられるものじゃなかった。
ずっと大事にしてきた宝物になってたんですよね。
親友(のご両親)からの貰い物を、そう簡単に捨てられることが、どうしてもできなかった。
だから、騙し騙し使ってたけど、いよいよ限界かなってところまで来て、踏ん切りがやっとついたので、買い換えました。
そして野村くん、野村くんのお父さん、お母さん。
本当にありがとうございました。
散々色に悩んだけど、今思えば、同じ赤を引き継ぐことができてよかったかなと思います。